私たちは、戦後『便利さ』を手に入れる代わりに多くの「モノ」を捨ててきました。それぞれの地域に合った家も捨ててきました。東京一極集中のもの文化、家も日本中がミニ東京化して、どの地方に行っても同じような多国籍風住宅の町並みになっています。更に、効率、目先の見栄え重視の化学建材とも呼ぶべき加工建材が多用される中で、そこに住む人に、化学物質過敏症(シックハウス症候群)と呼ばれる深刻な健康被害が多発するようになってきました。風の強い地域、雨の多い地域、雪の多い地域、湿度の高い地域など、それぞれの地域で近くの木を使い、家は何百年、何千年の長い時間の中でそれぞれの気候、風土に合うように自然に進化してきました。県木住は、そんな近くの山の木を代表とする自然素材を使い、青森において最も自然な家づくりを提案しています。
現代の住まいづくりは、新建材、住宅機器を駆使することによって、快適性、機能性、便利さ、管理のしやすさ、等を簡単に手にいれる事ができるようになりました。住まい手、つくり手の労も省いた大量生産、大規模流通のシステムに乗った商品だからコストも安いなど新建材の便利さは数え上げたらきりがありません。
しかし、やっとの思いで手に入れた住まいが、その便利で安い新建材に含まれる化学物質で住まい手の健康を害している事がわかってきたのです。そして、カプセルの様な現代の家づくりが問題を一層深刻にしています。
シックハウス症候群、薬剤や防蟻処理による健康被害、化学物質過敏症など現代人と住まいに関わる問題は多岐にわたって現れています。そして新建材に含まれる化学物質の有害性は室内環境のみでなく、つくる過程で又廃棄されてからも人や環境にも影響を与えているのです。
今、新建材を全て排除することは無理であっても、できる限り昔から長い間使い続けてきた、木や土や紙などの自然素材を使うことによって、それらが持つ、優れた調湿機能や蓄熱性などにより室内の気候をマイルドに保つことができ、住まい手の健康にも寄与できるのです。そして自然素材は土に環る材料です。自然が持つ、循環再生のサイクルに合った持続可能な生活を取り戻すことができます。自然素材を使って、自然の光と風を取り入れ、適度の気密と断熱を考えた住まいづくりは、住む人の健康と、住まいの健康をもたらします。
冬はたくさんの雪が降り、夏は期間こそ短いが十分暑く、多湿な青森の気候に合う、風、太陽などの自然エネルギーも考慮した家づくりをします。
自然素材の利点を壊さず使用するために、しっかりと説明をし、理解を得た上でふんだんに使用します。そして、家族が健康で、安全に暮らせることを第一に考えた家を提案致します。
目先便利でも、長い目で見るとみすぼらしくなってしまい、10年もすれば愛着が無くなってしまうような新建材による家づくりはいたしません。年月と共に古美て、暮らすほど愛着が湧いてくる家をご提案します。
基本的には、青森市から車で片道2時間以内に行ける範囲が県木住の施工可能エリアです。八戸や下北方面、西海岸は難しい場合がありますのでご相談ください。万が一急用でお客様から連絡を頂いた時、その日の内にお伺い出来なければ、ご迷惑をお掛けしてしまいます。冬場はもっと時間が掛かってしまいます。ご理解ください。
県木住は小さな組合なので現状のスタッフでは限られた棟数しかできません。今後スタッフを増やし、組合を大きくしていくつもりもありません。それは、大きい組織になると、どうしても効率化を求めてしまい、お客様にとっての良い結果には繋がらないからです。無理をしてお客様にご迷惑をお掛けする訳にはいきません。 また、木を木のままで家をつくる為には、おろそかにできないたくさんの下準備が必要です。良い物を良い物のまま使う為には、たくさんの説明が必要で時間が掛かります。真面目に、コツコツとやっていますのでご理解ください。
ムダに大きい空間を必要としないのであれば、やっぱり木造軸組工法しか考えられません。理由はいっぱいありますが、一言で言うと、『人間も動物である』ということです。想像してみてください。様々な動物に、『無垢材でつくった家』『合板でつくった家』『鉄でつくった家』『コンクリートでつくった家』『プラスチックでつくった家』『ビニールでつくった家』を並べて与えたとしたら、どの家に入るでしょうか?容易に想像できると思います。人間も、生きていく為にふさわしい環境を本能的に知っています。『多少不便でも不快でも、希少価値のある、デザイン重視の工法の方が格好良い』と思っている方もおられるでしょうが、その家で暮らすのはあなただけではなく、妊婦、赤ちゃん、子供、お年寄りなど、体が弱い者も同居するかもしれません。また、高温多湿の日本において30年程度しか実績のない材料や工法もお勧めできません。何年持つのかハッキリしていない建物に、私たちは責任が持てないからです。